その昔、日本の化粧の三原色は赤、白、黒であり、女っぽさや華を演出できる唯一の色が“赤”でした。永遠にメイクの基本カラーであり、特別な美力を持っている、赤。だからでしょうか、いくつになっても赤を上手にメイクしている人は、素敵に見えるもの。真っ赤な口紅を普段使いする人が増え、赤がよそ行きの色ではなくなってきた今こそ、そのパワーを再認識し、使いこなす術を磨いてみてはいかが?
質感や塗り方を使い分けてこそ映える、赤リップ
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赤色メイクでもっともバリエーション豊かなのが、リップです。ライトな朱赤や深紅といった色幅はもちろん、ツヤからマットまで仕上がりの幅も広い。どんな赤、そして質感を選ぶかによって、雰囲気はガラッと変わります。カジュアルからフォーマルまで、リップメイクひとつで印象を自在に操れるわけです。ここで大事なのが、塗り方。紅筆を使って唇の輪郭に沿ってきっちり描けば、ライトな赤もフォーマル&エレガントに、輪郭をぼかし、指先で叩き込むように塗れば深い赤もカジュアルダウンします。色や質感の特徴プラス、塗り方まで意識すれば、赤リップがこなれて見えること請け合いです。
仕草まで女らしく変貌させる、赤ネイル
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赤ネイルが特別な点、まずひとつは、これほど手肌の透明感を引き出してくれる色はないということ。肌なじみのいい色や他のヴィヴィッドカラーとは違う、手肌がパッと明るくなったような印象を赤ネイルは叶えてくれるのです。そしてもうひとつは、気持ちの変化。鏡をのぞかなければ自分では目にすることのないアイメイクやリップメイクとは違い、ふとしたとき頻繁に視界に入ってくる赤ネイル。最高に女らしく仕上がった手元を目にすると、自ずと仕草まで女らしくしなきゃという気持ちになるものです。赤リップを塗ってハンバーガーにかじりつこうと思う人はいないでしょ? それと同じような女らしさのスイッチが入るところも、赤ネイルの特別な点ではないでしょうか。
まぶたや頬にほてり感が色っぽい、差し色レッド
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ほろ酔い加減の女性は色っぽいとか、ちょっと熱っぽいときって色っぽく見えるといいますよね。そんな自然な色っぽさを演出するのも、赤色メイクの得意技。まぶたや頬にほんのり赤を差すと、ほてったようなうぶな表情に。リップやネイルとは異なり、あまり赤を主張させず、にじみ出るような発色を心がけるのがポイント。特に目元は、目尻や下まぶたなどポイントをしぼって赤を効かせるのがおすすめです。オールシーズン、そして年齢を問わず使える“赤”の美力、ぜひ試してくださいね